国際幼児教育学会第42回大会

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ご挨拶

国際幼児教育学会第42回大会は、Webによるリモートにて開催します。大会テーマは「世界の幼児教育のニューノーマル」です。COVID-19の影響により、世界の就学前施設が日常の実践を奪われました。愛情、共感、驚き、楽しさ、困惑など、多様な感情の表出を介して子どもとやりとりする保育者にとって、マスクで顔を覆った状態は、ノンバーバル・コミュニケーションに支障を来します。子ども同士が距離を隔てた中でのクラス活動は、絵本の読み聞かせ、歌、ゲームなど、従来のダイナミックな実践を制限します。これらは子どもにとっても、保育者との相互作用に困難を感じたり、他児との結びつきが希薄になったりなど、彼(女)らの発達を妨げることも懸念されます。

他方、コロナ禍を契機に、従来の常識を問い直し、ピンチをチャンスに換えるような実践も行われています。例えば、地域の職人を園に招聘し、ものづくりの様子を子どもが離れたところから見入ったり、登降園時における保護者の送迎をドライブスルーに見立て、従来とは異なる子どもや家庭とのかかわりを模索したりなど、社会的距離を逆手に取ることで、子どもの心を揺さぶるような実践を試みる園もあるのです。この点を踏まえると、コロナ禍においては、感染対策に追われて活動を制御するだけでなく、従来の常識を問い直し、新たな価値を創造するような「幼児教育のニューノーマル」を探ることが大切ではないでしょうか。

第42回大会では、日本、米国、中国、韓国、タイなどの就学前施設を対象に、従来の幼児教育を問い直し、新たな価値を創造するような実践事例を紹介してもらい、参加者と相互に対話することで、新常態下における幼児教育を展望するための機会を創出します。大会のシンポジウムや記念講演、研究発表などを通して、異なる背景をもつ発表者や参加者が、それぞれの視点から幼児教育を考える機会にしたいと考えています。

また、研究発表では、日本語、英語、中国語の三つの部会のもと、発表者がWeb上に発表要旨を掲載し、参加者がそれに質問や意見を書き込む形式で対話します(二週間の期間を設定)。本学会だからこそ可能な、多様な国々の研究者や実践者と議論する場を提供します。

微力ではありますが、実り多き大会となるよう、大会実行委員一同、協力して準備を進めてまいります。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げます。

中坪 史典
国際幼児教育学会会長
第42回大会実行委員長

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